【修学院店】TANIZAWA.(タニザワドット)のAIRBELが何気にすごい!
ここ最近、業界を騒がしているヘルメットを紹介します。
TANIZAWA.(タニザワドット)というブランドのAIRBELというカジュアルスポーツ系のヘルメットです。
1万円を軽く切るお求めやすい価格で、街乗り~サイクリング用途でクロスバイクやロードバイクに乗る方をターゲットにした商品かなと思います。
最初見た時には「よくあるエントリー向けのヘルメットか。。。」と油断してたのですが、よく見るとかなりの本気度。
ちなみに、このTANIZAWA.というブランドは自転車界隈では聞かないブランドですが、元々は産業用ヘルメットを製造していた株式会社 谷沢製作所さんが新たに自転車ヘルメットに進出されるにつくられたブランドとの事です。
軽量
前傾姿勢で乗車するスポーツバイクの場合、ヘルメットの重量は非常に重要になります。その重量を首で支えなければならない為です。
ましてや、信号や他の交通などに注意を払わなければならない街乗りでは前方は常に注視しなければなりませんし、重いヘルメットだと首への負担は大きくなります。
このAIRBELの重量は何と215g!!
日本国内では高いシェアを誇るヘルメットブランドであるO社のスポーツエントリーモデルが280gですので20%以上も軽量です。
ちなみに、同じくO社の軽量に特化した3万円近くする競技用モデルがS/Mサイズですと195gですが、L/XLサイズだと215gとAIRBELと同じ。。。
他の有名スポーツバイク用ヘルメットブランドの軽量モデルと比較しても同じく劣りません。
そして、価格は1/3程度ですから。。。恐るべし。
この超軽量の実現を支えているのが独自の「コアフレーム構造」。
大きな通期開口部を支える形でフレームが配置されています。これにより安全性と軽量、通気性が確保されてるとの事です。
通気性
スポーツバイク用のヘルメットの多くには通気口が多めに設けられています。
このヘルメットを初めて見た時にも「通気口が多いなぁ」という印象でしたが。
内側を見た時にその本気度に驚きました。
ヘルメットの通気口というのは、空気を取り入れる窓なのですが、実際に「涼しい」とライダーが感じるには、その通気口から取り入れた空気を「如何にしてヘルメット内を流すか」が重要になります。
で、このAIRBELはきちんと前方の通気口(吸気口)から入った空気が後方の通気口(排気口)に抜けるための溝が設けられています。
そして、もっと詳しく資料を見るとこの考え方をさらに追求した、独自の「エアトンネル」設計がされているとの事で特許出願中との事。
内側から見るとちょうど頭頂部あたりに設けられた機能です。
中央の前頭葉あたりに配置された通気口(吸気口)は後頭部の通気口(排気口)にトンネルで繋がっているのですが、その途中に写真のように内側の空気(熱)の排熱を促す構造となっております。
安全性
日本国内の規格「SGマーク」を取得しており、安全基準が満たされているのはもちろんの事、製品の欠陥により人身事故が発生した場合には1億円を上限に賠償制度が用意されています。
日本(アジア)人向けのフィッティングに加えて、国内製品ならではの安心ポイントですね。
欠点は?
ではAIRBELに欠点はないのか?
正直なところ「欠点」としてはなかなか「突っ込みどころがない。」ですが、
強いて言えば「UNIサイズで有る事」でしょうか。
これは廉価帯ヘルメットの宿命ではあるのですが、価格を抑えるためには帽体を1つ(共通)にするのが多くのブランドでも使う手法です。製造時の金型を1つにしてコストを抑えるわけですね。
価格を考えれば仕方ないですし、AIRBELの欠点というよりはエントリーグレードのヘルメットの特徴だと思います。
ただ、ブランドの方曰く「将来、モデル展開はしていきたい」と仰ってたので、今後、上位モデルが発表されるような事があれば、解消されるかもしれませんね。
あとは。。。ブランドが余り知られていない。くらいでしょうか。。。
これも、AIRBELの出来の良さを見れば、近い将来、ヘルメットブランドとしての確かな地位を確立してくれるかもしれませんね。
まとめ
TANIZAWA.の自転車用ヘルメットAIRBELは、スポーツバイク用ヘルメットとして求められる基本性能を高い次元でバランス良く満たしており、お求めやすい価格で、初めてスポーツバイク用ヘルメットをお買い求めになる方にはもちろん、現在使っているヘルメットで重量や通気性に不満をお持ちの方にもとてもお勧めできるヘルメットです。
JAPANブランドには是非、頑張って欲しいですし応援したいと思ってます。
自転車のきゅうべえ修学院店で現物をご覧いただくことが出来ます(2025年3月2日現在)ので、是非、ご来店をお待ちしております。